ご依頼主さまのお母様がお使いになられていた箪笥です。

FAX用のお問合せフォーム をダウンロードし、連絡先と内容をご記入いただきFAXして下さいました。

「95歳で亡くなった母の箪笥を修理したい」 

問い合わせ内容の欄に大きき書き込んでいただきました。

この一言で想いがこちらにも伝わってきます。

このFAXを受取った後 お電話を差し上げ、概算見積・引取りの日程などについて相談させていただきました。

引取り後、修理箇所のチェックを行い正式なお見積を発送。お手元にお見積が届き、ご確認後 修理作業に掛かって行きます。

 
古箪笥の修理、95歳で亡くなったお母様の箪笥 before

 

3段積みの桐の箪笥です。

ぱっと見は、修理箇所が少なそうですが・・・

2段目の横長の抽斗が2箇所

奥まで押し込むことができません。

(白矢印<←>部 )

 

3段積みの2段目 板の反りが激しく

お分かりでしょうか?

板が大きく反っています。そのため抽斗の前面が当たり納まらないのです。

「ここには多くの着物を入れていたので・・・」とご依頼主。

箪笥修理内訳 100624

 

修理内容を数値化し金額に

換算します。

(画像をクリックすると大きくなります)

今回は、全ての金具を交換します。

金具交換に掛かる費用と若干の経費が加算されます。

修理において、最大の難関は着物が入っていた抽斗。板の反りを直すこと。

ここは抽斗を受ける板を交換しなければなりませんでした。

 

IMG_3783_3gs.jpg  IMG_4101_3gs.jpg

修理前と修理後の3段積み2段目の抽斗の様子。

左:修理前 抽斗が納まりきってないのと抽斗と枠の間に隙間(黒い部分)が目立つ

右:修理後 抽斗がきっちり納まり、隙間も目立たない

 

今回は塗装の色目もご指定いただいたので、植物油ベースのカラーオイルを使用しました。

塗装完了後、新品の金具を取り付け修理完了です。

お客さまへ修理完了した箪笥をお届けします。

修理完了した95歳までお母様が使っておられた想い出の箪笥

箪笥の正面に座られたご主人が直った箪笥を見つめながら

「ばあさんが帰ってきたなー」 

と奥様に語り掛けられます。

この言葉に私は、仕事をやり終えた満足感とは違う感動を覚えました。

お母様は亡くなってしまったが、その面影や想い出はいつもここにある。

お母様が日々の生活を見守って下さいます。

そして、実はこの箪笥の左側に少しスペースが空いています。

ご主人が、

「これも直して下さい。たぶん作られて80年くらい経ってると思います。

おやじが使っていた書棚です。これだけが残ってました。」

鏡板に綺麗な杢の板が使ってある書棚でした。

この書棚を箪笥の横に並べるそうです。

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上記修理費用

 

IMG_4099_2gs.jpg

 
・修理内容は上記表参照下さい

・塗装

→オイルフィニッシュ(リボス)

・金具交換

→全部(但し、錠金具は交換せず)

修理価格

¥145,000-