箪笥にまつわる、ファミリーヒストリー ~ それぞれの家族の想いに寄り添って継承する百年物語
これまで いただいたご依頼にご対応する中でひと棹ひと棹、それぞれの箪笥にまつわる家族の物語に感動いたしました。
ご依頼いただくお客さまにとっては、その感動を超える計り知れない想いがあるのだということを感じます。
考えて見れば私自信もそうでした。作業場にある祖母の箪笥。
道具入れに使っていますが、抽斗を開ける度に幼いころの祖母との想いでが蘇ってきます。
それぞれの箪笥に秘められた家族の想い、それはご家族に受け継がれるDNAみたいなもの。
そういう想いに寄り添いながら、新しい年月を重ねていただけるものとなるよう持ちうる力を注ぎます。
温故知新
多くの箪笥は、製造されてから80年以上経ったものが多いです。
製作当時の時代背景を考えてみたり
中には「銘」が記してあるものもあったり
まるで製作した職人と対話するような感じで修理が進んで行きます。
しかしながら、生活環境が当時とは激変している今日においては「80年前の作りはこれで良かったのか・・・」と思うこともあります。
冬は暖房、夏は冷房、春秋の期間が短くなって来た様に感じる今日はお部屋は過剰に乾燥しています。
同じ様に修理してもしばらくすると不具合を生じる恐れがある場合もあります。
そのためには対策が必要となります。新しい時代に対応する形に修理・修復致します。
↑ 抽斗にはスライドレールを取付ました。陶器を収納しても使い易く・・・
新しい価値の創造、イノベーション
ライフスタイルが戦後、高度経済成長期を通して大きく変わったことにより従来とは違った使い方・活用の仕方が生まれて来ます。
日本文化の良き側面は維持し、創意工夫により新しい価値を創造して参ります。
体制を改善し生産性を向上、お客さまの期待にお応えします
これまでご依頼が重なるなどした場合、納品まで多くのお時間をいただく事態が発生しておりました。
この事態を改善すべく、同じ地域で私と同じく事業を行う家具の専門家の応援をいただけることになりました。
二人体制でご依頼から納品までの時間を短縮し、お客さまの期待のお応えできるよう取り組みます。
作業の方法・修理の内容については個人差が出ないように共通の認識を持って行う体制を作っています。
そのお仕事、私達にお任せ下さい。