箪笥 STORY
東京都 T様
ご実家の納屋に眠っていた箪笥を現在お住まいの場所に移すために修理させていただきました。
ご依頼主のおばあさまが使っておられたそうです。
ご依頼主の娘さんが代わってメールを下さいました。
HPへの記載をご快諾いただいたので一部紹介させていただきます。
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母は箪笥を見て、最初は感激で「直して良かった! こんなに綺麗になって!!」と喜んでおりましたが
だんだん、涙を浮かべて思い出を語り始めました。
虫干ししている箪笥の中でかくれんぼした事
その中に落書き(箪笥の中に残っていましたね)をした事など……。
大事なモノを入れていた箪笥。
ばーちゃんが開け閉めする金具の音、それらが蘇り、
ばーちゃんッ子と言うよりは、ばーちゃんに育てられたようなものなので、思い入れも深かったのでしょう。
ばーちゃんの名前、「きくの」と言いますが、笑顔が優しい人でした。
きくのさんは東京の家に来た事がありません。
だから、かなり狭い所でびっくりしちゃっているかもしれませんけど
これからは母や私たち家族と一緒でお願いします、とまずはご挨拶しました。
本当にお世話になりました。
あんなに綺麗に、そして思い出もそのままに、修復していただき本当にありがとうございました。
こんなに立派な箪笥だったんだなぁと、改めて実感させていただきました。
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T様、ありがとうございました。