海を渡って受継がれる箪笥:事例10

海外にご在住の日本人ご夫婦からのご依頼。
日本のご実家でお一人暮らしておられたお母様が他界され
遺品整理の中、お母様が大切にお使いだった箪笥を形見にしたいと
修理のご依頼をいただきました。
修理後はお住まいの海外のご自宅でお使いになるとのことで
日本とは異なる気候で、特に湿度が高いのでご心配しておられましたが
塗装など防カビ処理を検討しご提案させていただきました。
また、ご実家も整理されるとのことで
それまでに箪笥をお預かりさせていただきました。

修理前、お送りいただいた画像
after、正面から
after、側面の木目が際立っています

修理前、側面の木目は色漆で隠れていましたが

亡くなったお母様が秋田から持って来られたお話を伺い

お預かりして修理に掛かると、秋田杉の良材が使われていることが確認でき

塗装後木目が美しく浮き上がりました。

海外への発送はこれまでありませんでしたが
寸法的にEMSでお送りできることが分かり
発送手続きを含め速やかにお手元にお届けできることができました。
ありがとうございました。

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