古箪笥 再生・修復(修理):事例7 親父の書棚
ご依頼主の お父様が生前お使いになっておられた書棚 の修理の依頼をいただきました。
このご依頼主は、このカテゴリの事例6 でご紹介した 95歳までご存命だったお母様が使われていた
箪笥の修理 でもお世話になっています。
( before )
お預かりした時の状態。
杢の良い板が使ってありますが全体的にくすみがあります。
今回は金具は全て交換のご要望。鍵は要らないということなので鍵穴は埋めます。
裏板も張替え。全体的に塗装を剥がし、再塗装します。
修理箇所を抽出し、お見積を作成。修理内容・金額に納得いただいて作業に掛かります。
( after )
くすみも取れ艶やかに仕上がりました。
木目もはっきりしました。
和の金具に交換。
抽斗の引き手は、お母様の箪笥の
抽斗に使ったものの小型版。
こちらは内部。
左側に取り外しできる棚を2枚追加。
寸法の関係上、位置は変わりません。
扉は、マグネットキャッチでしっかり
ホールド。
裏板はもともと合板でした。
張替えたものも合板ですが
グレードの高い、全体的な木目に
あったものを選びました。
そして、お母様の使われていた箪笥と
こうして並び、ご依頼主さまには
感慨の深いことだったと察します。
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上記修理費用
・全体塗装剥がし(木地調整)、再塗装
塗料:リボス(カラーオイル)
・金具交換
(扉:蝶番、取手 抽斗:引手)
・扉、閉時マグネットキャッチでホールド
・裏板交換(張替え)
・棚追加(2枚、取り外し可能)
修理価格
¥74,000-