古箪笥 再生・修復(修理):事例9 水屋箪笥
水屋箪笥の修理のご依頼をいただきました。
ご自宅を新しく建て直されるにあたり、修理して食器棚として使いたいとのご希望です。
今回は、不覚にも 修理前(before) の写真を撮り忘れました(汗)
箪笥の構造は2段積み、上段は上下に引戸の付いた棚、下段は沢山の抽斗と引戸・開き戸の棚からなります。
外側はもちろんですが、内側の棚板も汚れや虫食いなど多く見られます。
修理後、食器棚としてお使いになる予定のお客さまには、やはり気持ち良くお使いいただくために
可能な限り、内側の棚板などは張替えをお勧めします。もちろん予算の許す範囲で。
構造上 不可能な場合は、汚れが分からない様に着色したり虫穴には柿渋を注入し防虫対策をします。
←水屋箪笥の修理
棚板を交換のために撤去。
陶器類はかさむと重量も大きくなるので
構造の補強をします。
棚板が食器などの重さで撓まないように配慮します。
また、現在のライフスタイルでは昔にくらべ食器の種類も
多いので、収納性の向上も兼ねて可動の棚板を設置する
ことにしました。
組子の引戸の内側には、被覆の付いた銅線で出来た
金網が張ってありました。ここは衛生面とスッキリした感じを
出す為、ステンレス製の金網に変更しました。
抽斗の引き手金具は、紛失分もあったので交換することに。ここも清潔感を演出するため銀色を選択。
仕上げはオイルフィニッシュです。
修理完了(after) の 水屋箪笥 :サイズ:W1480×D430×H1535(mm)
新築のダイニングに存在感のある食器棚、非常に素敵でした。
ご依頼いいただきました Mさま 、ありがとうございました。
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上記修理費用
サイズ:W1480×D430×H1535(mm) 2段積み
塗装:オイルフイニッシュ(リボス)
・内部棚板張り替え
・可動棚増設
・組子引戸部網:ステンレス
・金具交換
修理価格:¥210,000-